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・東南亜マレーポリネシア系メラネシア系の土着民:祖霊神霊崇拝の探訪見聞 ・自然信仰に関わる珍談、奇談 ・自然信仰全般、特に私が関わるアフリカ土俗死霊崇拝の逸話 ・信仰に関わる人々の生き様など
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2010/11/24
01:58:43
私がラオスに居を構えながら、何故カンボジアに拘り、更にカンボジア呪術師を主体とてフィールドワークを重ねて居るのか?と不思議に感じる方々も多いと思われます。第一の理由として、その発生が大元で有る古のクメール帝国の領内で有った事、これが一番の理由なのです。では、何故ラオスかと申しますと、古のインドシナ半島は、クメール系を主体としたチャムやプノン・スティエン・クイ・モイ等々、その他あらゆるポリネシア・メラネシア系が蔓延る地で有ったわけで、後続のタイ・ラオ・キン等の、北方諸民族は元々居なかった地で有り、クメール帝国云々というよりも、諸豪族が幅を利かせ凌ぎを削りあう地で有ったわけです。そういった理由から、ラオスも充分範疇で有る事が居を構えた理由なのです。ただ、大きな間違いとして、現在ラオスを牛耳る共産政権は、仏教以外に理解を示さず、他の信仰は弾圧の対象(場合によっては逮捕)と見做します。特に、キリスト教やイスラム教の過剰な布教に対しては暗黙の内に葬るといった、狡すからい方法を取ります。一方、自然信仰に関しては、無数の少数民族が居り、原始信仰は当たり前の場所柄、理解を示すような姿勢をみせながら、呪術師などの過剰な名声を暗に葬るといった、やはり狡すからい方策を取ります。還俗せず、僧籍を置いたまま、呪術行為を執行する(パリット)僧に対しては、何の御咎めも無いといった矛盾が存在するのです。名前だけになってしまった共産政権は、一番に憎む人民の格差を奨励し、わけの解からない社会を作り上げており、愚民維持には一生懸命のようです。その前に、共産制の理念は「宗教はアヘン」では無かったのか・・・とひとりごちて、呪術の為にフィールドワークする気が削がれたわけです。そんなこんなで、カンボジアを主体にしているのが現状です。


今回、カンボジア北東ラタナキリ州の下に位置するモンドルキリ州に参りました。州都センモノロム市は、海抜700mに位置する山間に在ります。州都といっても、メインと成る一本道に店や家、更に主体と成る小さな市場が集中し、そこから少々離れるとプノー族の部落が所々に点在します。御歳55歳になられるプノーの呪術師と、ご自宅(といっても、小屋)で4日間、延々と呪術以外の話もしたりしました。私のカンボジア語能力は、詳細な部分になると通訳を必須としますが、ラオス語で有れば、通訳を必要とせず理解出来ます。ラタナキリ州でも同様でしたが、これら土着民はラオス語を理解する人が多々居り、このプノー呪術師もラオス語を理解出来ました。お話によると、歳を取った人(およそ50歳以上)以外は、プノー語とカンボジア語のみでラオス語は解さないとの事でした。実際、御子息は全くラオス語を解さず、私と呪術師の会話を不思議な眼差しで見ておりました。何故、お年寄りだけがラオス語を理解出来るのか?という質問に、呪術師は、両親もラオス語が出来た、という漠然とした返答をされたのです。それ以外の合点のいく答えは得られませんでした。興味深い話として、プノーを含めた山岳土着民は、モンドルキリ州からラオス北部のシェンクワン県辺りまで、自然に作られた山路を行き来し、定住場所を持たなかった民族だったのです。今は、一箇所に定住し自給自足の生活を送っておりますが、かつては国境など関係なく、山間伝いに簡易な家を設け一定期間暮らし、また違う場所に移動するといった方法をとっていたようです。道理で、私の妻の故郷の山間にも、色が浅黒く全くラオス語と違う言語を話す民族の部落が有るわけです。この呪術師の世代が後退したら、ラタナキリ州・モンドルキリ州に住まう山岳土着民でラオス語を解す者は無くなるわけですが、この混沌とした人種に感慨深い心持を感じた次第です。


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