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・東南亜マレーポリネシア系メラネシア系の土着民:祖霊神霊崇拝の探訪見聞 ・自然信仰に関わる珍談、奇談 ・自然信仰全般、特に私が関わるアフリカ土俗死霊崇拝の逸話 ・信仰に関わる人々の生き様など
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03:14:31
日本の民話伝説に、座敷童子(ざしきわらし)という精霊がおります。柳田國男の「遠野物語」にも出て来ますので、お読みになった方は既にご存知と思います。妖怪漫画で有名な水木しげるの作品にも、しばしば妖怪として登場します。この座敷童子、果たして精霊なのか妖怪なのか?

遠い昔、東北において貧農家が子供を間引き、石臼などで間引かれた子供を家の土に埋め、その子供のが留まったものという説が有ります。同様に、家の下の土に或る物をを埋めると、子供のが棲みついてくれる、などという説も有ります。幸運を齎す作用があります。いずれにしても、当方の推測では子供のに間違い有りません。精霊では無く、かつて肉体を持っていた子供の霊なのです。または、生まれる事無くこの世を去った嬰児の霊です。間違っても妖怪でも化け物でも有りません(笑。

これから生というものを謳歌しようとした矢先に、不幸にして生を断たれてしまい、思い半ばでこの世を去ったわけです。どうにかして、思いを遂げたいでしょう。以前の記事にて何度か取り上げましたが、当方が好むコンクロという呪いのアイテムは、正に浮遊する子供の霊を取り込んだアイテムなのです。日本の場合、意図的に取り込みアイテムとするまでは発展せず、己の家に棲み付いてもらえるか否か?若しくは、たまたま棲んだ家の下に埋められた子供の霊が居る家に住んだ。といった運任せでしか有り得ませんでした。子供の霊が起こす呪い作用よりも、物の怪としての部分に焦点があたってしまい、生を得る人々の、幸運へと導く援護になるという部分が薄れてしまったのだと考えます。妖怪・化け物・物の怪、一緒くたに統一されてしまったわけです。上述したように、家の下に或る物を埋め込み、子供霊を魅きよせようと実践した者もおりましたが、前述した事情を含め大いに広まらなかったようです。当地においては、その辺りの区別が詳細に出来上がり、使役に値する霊としない霊を分別する土壌が有りました。もちろん、その懸念を払拭させたのが当地の呪い師であり、呪い師が居たからこそ子供霊を運任せで無く、要領よく取り込み個々に授ける処方が発展したのです。

子供の霊というものは、賜った時点で何がしかの効能を即座に齎すものです。基本的には願いを託すのですが、「えっ!」と思うような、未だ願いを込めて居ない事が持ってから起こり得るのです。当方も何度も恩恵に与りました。もちろん、当地での事例も含め、日本で授受された方にも起こったのは言うまでも有りません。子供の性質以前に、思い半ばで閉ざされた人生です。ここぞとばかりに張り切るわけです。人生の苦難に打ち負かされそうになる我々にとっては、最高の援護者かつパートナーであると考えます。
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2009/12/16
01:23:28
民族のモザイク国家ラオスで最大(?)の少数民族はモン族です。またはミャオ族(ラオス語で猫を意味します。)と呼ばれます。モン族の「モン」はモンゴルのモンから来たとも言われ、彼らは我々日本人と似たような容姿をしております。ラオス人とは文化を異にし、言葉も全く違い文字表記もアルファベットをあてています。彼は高地に居住する為、他の民族と異なり農作業に従事したくとも難が生じます。その分、山岳の産物を商う事で生業としています。

この民族はなかなか優秀であり、当地の医薬大学の大半はモン人が占めておりますし、政府にも(大臣も)かなり登用されています。現政府では意図的に(?)公表されませんが、ラオ族と比較するとモン族の方が優秀だろうな、という事は当地に住んでおれば十分解ります。革命前と革命後の軋轢で、モン族は負け組みとなった経緯もあり、モン族の事は表に出てきません。

話を元に戻しますが、一般モン人の生業は山岳の産物を商う事は申し上げました。彼らの扱う品は、あらゆる種類の木片や種類、動物の骨片・皮・乾燥内臓・角類となります。もうお分かりの方も居られるでしょうが、彼らのお得意は呪い師、特に呪術医となります。一般人も居るようですが、詳細な知識が無ければ買う意味合いが有りません。彼らは商うが、効能とか作用を詳細に把握していないのです。当方も関係する端くれである為、彼らとの関係は欠かせません。特にコンタクトを取るカンボジア呪い師は、カンボジア自体が平地国家の為、必要な自然物がラオスと比べると各段に落ちます。持ちつ持たれつ、事有る毎に必要なものを当方は仕入れ送ったり、または持参してカンボジアへ向かったりします。当方は専属のモン人が居り、彼はモン人の本拠地であるシェンクワン県に住み、連絡を取り合います。とにかく行動が早く、仕入れ日は確実であり、安易な返答はしません。売り込みも定期的に有り、商売熱心なところや容姿をみると、やはり先祖は東アジアなのだろうと感じます。彼らモン族に対する政府の処置は、特別(まあ、ささやかですが・・)な部分がある事が解ります。ビエンチャン一番の市場・タラートサオ(英語でモーニング・マーケット、朝市、そのままの名前です)という歴史有る巨大市場の一角に、得体の知れない物品を置いたコーナーが出現します。それが、モン族にあてられた一角であり、山岳の品々を売買しております。誰でも買えますが、意味合いが解らぬ人は敬遠するコーナーです(笑。この歴史有る巨大市場が同名のまま、シンガポール資本が入り、二年前にモダンなショッピングモールになりました。さすがにモン族も撤退を余儀なくされるか?と思われましたが、その部分のみトタン屋根を付けショッピング・モールの裏手で健在なのです。やはり、モン族の扱いは特別なのです。

もし、ラオスの首都・ビエンチャンへお越しになられたら、タラートサオ・ショッピングモールの裏手に回ってみて下さい。我々に似たような顔立ちの人々が、奇妙な品々を扱う光景を見る事が出来ます。

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2009/12/21
04:42:12
<strong>制裁の呪いというものを改めて考えさせられました。昨日、市郊外の親交の有る呪い師のお宅を訪ねた折、依頼者が調度居りました。二名で方や痴呆症のような状態、もう一方は付き添いのようです。何でも北部の方で息子がゴールドラッシュに溢れる川にて、金探しを朝から晩まで家に帰らず行っている為、父である(痴呆症状態の方)本人が昼食を日々届けるのが日課となっていたのですが、ある日現地の川にて他のグループと問答になり、息子と相手が罵り合いになったとの事、もちろん父親は加勢したようです。その後、グループは啖呵をきって帰って行きました。報復を心配した父親が、一晩一緒に現地に泊まったのはよいのですが、朝目が覚めると父親が腑抜け状態になっておりました。医者に見せても解らず、近隣の霊能者に診せたところ呪いを掛けられた事が判明、霊能者は呪いを解く術が無かった為、付き合いの有るこの呪い師のところへ送られてきたわけです。当方と親交の有るこの呪い師は、南部出身でありこの類の呪いは十分把握しております。三日もすれば回復するでしょう。南部系の呪い師は、制裁的な呪いを全く実行しないか、とことん実行する二つに分かれます。中庸は有り得ません。何れもこの類の呪いを把握しており、掛けるも解くも自由自在なのです。「腑抜けにする」これが最も多いパターンであり、呪い師による処方で回復します。次に「四肢の一部を不自由にする」これに掛かると、不思議な事に不自由になる四肢の何れかの付け根に赤い針を刺した後が発見できます。もちろん針は見えませんが、呪い師が持つ人型(木偶人形)に入り込んで居るのです。これは強烈な痛みを伴い、痛み止めや様々な処方をしても、結局は同様の痛みがぶり返します。霊的に解く以外に方法は無いわけです。極め付けは、「空き缶を胃に入れ込む」これは本当に気味悪いもので、木偶などを使わず異物を実体に確実に収めてしまうのです。医学的手術にて取り出せますが、異物がいきなりワープでもするかのように胃に収まるので、収まった途端に被害者は激痛を感じ悲鳴を上げるようです。最悪の場合は、致死となる結果も有ります。今のところ、当方はかなりの南部系呪い師と親交を深めておりますが、どういうわけか何れも制裁系は実践しないのです。思うに、制裁を生業とする南部系の呪い師は、本当に少数派なのかと考えます。もしかすると、当方がまだ探索していない、超マイナーな少数民族の原始信仰の呪い師が実践している事も考えられます。動物的な感覚が旺盛ですし・・。彼らは、仲介に信用が置ける人物が居ない限り、絶対に実態を明かしません。しかし、被害者を見ると気持ちが滅入ります。当方も、まだ甘いのかもしれません。

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20:50:53
世の中、何事も個々の使いよう、そして構え方次第で幾らでも好転するわけです。其れをしようとせず、恰も不貞寝を極め込んだり放り離しにして居たにも関わらず、成らなかった云々と文句を云う人物が多い事に辟易とします。

特に呪術の効果と云うものは、執行した暁には現場に居る人物が、「呪い」が浸透した後々、願望実現に向けて現実面であらゆる可能性を実行に移すわけです。現実は動作してこそ価値が有り、不貞寝や放り離しでは望む事象が進むわけ御座いません。いにしえの人々は、狩猟をするにも呪物を然る場所に据え、其れから獲物を得る為に出来る限りの行動を実行に移しました。同じく戦に行く場合は、護身の呪法が蔓延してる事に勇気付けられ、果敢に戦う事で呪術の効能に拍車が掛かり、矢も刃物も通さぬ体と恐れられたわけです。何事も信頼を持って臨むべきで有るのに、信頼の意味合いを取り違え、不貞寝を極め込んだり、放り離しで成就を見込むなぞ、特に得難い望みを得るには有り得ない姿勢です。現代人は、「私も出来る限りの努力をします。」とか、「一生を賭けても良い望みで有るから意気込みが違います。」なぞと云う割には、実際のところ、ただ呑気に「果報は寝て待て」スタイルで、通常時と変わらぬルーチンで日々を過ごし、稀に「私の望みに対する呪いはどうなっておるのだろうか??」と都合よく思い出すわけです。全く、決意と異なる姿勢で有ります。呪術の作用を担うのは、各々の望みに関わる神霊や同じく死です。彼らは現実と並行し存在する界から力強く援護するわけですが、現実の動作をカバーする力は持ち合わせて居りません。其の現実面を動かすのが、望む本人の行動及び言動なのです。要望に対し、関わる事象・物象へ特別な流れと成るよう、お膳立てをして居るにも関わらず臨む人間が「知らぬ存ぜぬ」のような体で、どうしたら成就するでしょうか?全くナンセンスな話で成就するわけは御座いません。無論、全ての現代人というわけで無く中には心して取組み、成就を勝ち得る方も居ります。呪術の基底には、自然信仰というものが有ります。自然信仰は寛大で柔軟です。一時で有っても、心から臨む者には最高の援護をします。従って、その逆の姿勢の持ち主には云うまでも無い結果と成るわけです。神霊に中庸無く、「有か無」「表か裏」其れのみに限るわけで御座います。

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土俗信仰のフィールドワーク
ニシヤマタケシ
www.khmersurin999.com
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20:45:13
私の生業が関係して居るのでしょうが、実行した「呪い」の相殺という意味合いで、不運に見舞われる事は茶飯事で御座います。所謂「呪い返し」。此方の題名に成って居る「人を呪わば穴二つ」の事であります。己の気色良い利益を優先するなら、後々、気色悪い代償を払って頂くよ……。相応、若しくは其れ以上の代価を支払え──というわけで「己の墓穴も掘って置け」という見えない世界からの御達しで御座います。

幸い今のところ、いかような霊的作業を実行に移しても、大きな痛手と成る様な「返し」は蒙って居りません。其れも此れも、己の身体に宿る死霊が擁護して居るのでしょうが、死後、彼方の世界にて、まとめて不便を蒙るのかもしれません。思い当たる理由と致しましては、此の世も彼の世も「陰と陽」そして「是と否」、極めれば此の単純な形態の循環で成り立って居るわけですから、片側だけで済ませて居っては調和が取れるわけ御座いません。必ず己で尻を拭く必要があると存じます。

ひと昔前、ゾンビ映画が流行りました。所謂「血塗れ」のスプラッター。アメ公お得意の人種差別丸出し映画で御座います。御蔭で「ゾンビ」と言うと化け物以外の何物でも無く、怖ろしい上に小汚い事この上無い印象を貼られてしまい、出処のアフリカやアフリカ系黒人、しまいにアフリカ系奴隷移民への蔑称にまで成ってしまいました。ゾンビという単語の語源は、ハイチのヴードゥーにあると考える読者が大半と存じます。しかし此れは大きな間違い。実際はコンゴ・バントゥー族の死霊崇拝から参った名称で、正確には「Nsambi:ンサンビ」と申します。バントゥー語で「死霊」の総称、死霊の最敬称でもあり、果ては死霊を「至高」なものとして扱う意味合いと成ります。此れを毛唐が云い易いよう「ゾンビ」と呼ぶように成ったわけで、確かに死霊には違い有りませんが、腐敗したまま蘇り、人肉を貪り喰ったりなぞという馬鹿げた事はありません。このように「ゾンビ」のイメージを捏造した結果、関係した映画で不審死や事故死が続出することになります。

死霊はあくまで己の名誉を守るため、我慢に我慢を重ねた上で遣られた以上の制裁を実行するため、二度と手も足も出ないような結果をもたらすわけで御座います。腐れた肉体のまま墓穴から這い出て、生ける人間を追いかけるという子供騙しの馬鹿はしませんが、死霊の中でも悪霊や邪霊は、相手を「殺して」当たり前。半殺し、生殺し、やや柔くて苦役や不運連鎖といった結果が待っているのであります。

二年前ほど前の話です。とある日本人女性から「悪霊が籠る呪物が欲しい」という相談を受けました。

処刑や惨殺や事故死なぞ、無念で逝った人物が往々にして悪霊や邪霊と成りますが、霊的な物事に長け、霊性を持ち合わせた人物でも扱いに困窮する霊を、疎く霊性も皆無に近い人物が受けてしまえば、云うまでも無く悪霊に喰われてしまいます。しかし其の女「西洋の黒魔術がどうのこうの……」「グノーシス派何やらが、どうのこうの……」と、何処から仕入れたのか、悪霊使役に通用しない西洋黒魔術の知識をひけらかし、自分にはそのような知恵があるので是非拝領したいと申すのです。私は眉に唾を塗りながら、怪しい視線で聞いて居ったわけですが、此の類の霊は可成り危険な上に金銭も張ります。事細かく、是々云々と丁寧に危険性や安くない金銭面の事情を説明すると、

「私を侮ってもらっては困る。金額は問題無し。研究に研究を重ね幾年月──」なぞと胸を張る始末。

私が「何を研究して幾年月なんでしょうか?」と訊ねると、じっと沈黙を貫き、真横に視線を向けたままでありました。

キューバへ赴く際、いけ好かない女という彼女への第一印象と、本当に悪霊を操れるものだろうか? という、少々悪賢い興味が己の内部で噴出しました。これは「もう一方の人格」である血約死霊の思考でもありますが、此の時ばかりは鼻高い女の意気込みが何処までのものか、試して遣りたいという己自身の願望も含まれて居りました。出発前、約束である前金を受け取りに行くと、女は「此の封筒に(約束の金額の)三分の一が入っています。残金は受け取りの時で良いですよね」と、一方的に封筒を握らせてきました。勝手に約束を反故して平然とする、人を小馬鹿にした態度。小狡賢い性質を目の当たりにして、この女を奈落の底へ落として差し上げようか、と憤怒に苛まれた次第で御座います。

キューバ到着後、私は依頼してあった「Ndoki:ンドキ」という悍ましい悪霊の籠った釜を術師から受け取りました。

「この釜は御前の下に残るだろうから、戻ったらNganga:ンガンガ──私の血約死霊の籠る釜──と相談し、Munanso:ムナンソ(霊の家)に据えるか、外に据えるか決めなさい……」

術師が不可解な事を言うので怪訝に思い、此の釜は或る女に依頼されたもので、その女が拝領するのだ──と再び説明するも、術師は意味深な笑みを浮かべ「其の女、今頃は自由が利かない身だ」と言い切ったのでありました。

爾後、釜を携え日本へ立ち寄りました。事前にメールで到着日を女に知らせ、引き渡しを提案しましたが、私がラオスへ戻るまでの四日間、遂に音沙汰なく、電話も繋がらないまま最終日と成ってしまいました。仕方なく、私は釜をラオスへ持ち帰り、二週間後、術師の指示通り死霊と相談したところ、死霊の釜の真横に据えろとの示唆が出た次第で御座います。

拝領するはずの女の事も忘れた頃、と或る男性からメールが参りました。例の女の代理人である弁護士との事でした。

曰く「(女性の名前)はある事件に関わり、拘留されています。初犯ですが実刑となる可能性が高く、彼女から貴方への連絡を託されたので添付させて頂きます」──そんな事務的な文面に、女の性質を表すような小汚い手書きの手紙が、画像として添付されていました。

「赫々云々(かくかくしかじか)の理由から御縄を頂戴しました。従って悪霊の呪物は受け取れません。預かって下さい。私の容疑が晴れて解放されるよう、術の執行を頼みます。御願いします! お布施は出てから必ず払います。」

キューバの術師は結果を見通して居ったのです。悪霊の呪物をあの女に渡したくないという潜在的な意識があったせいか、私は実に清々しい気分で御座いました。女に対する憤りは、血約死霊の憤りであり、あの女に会って拝領の契約を交わした時点から、悪霊の呪縛が女に取巻き始めたのだと今と成れば思うのです。わざわざ死霊に伺いだてる必要もありませんが、結果的に女は拝領を決意したその頃合いから、前述の通り悪霊に喰われる運命にあったと存じます。己の分際を弁えない体たらくが招いた、悔やんでも悔やみ切れない終着地と成ってしまいました。

当地インドシナや、其の大元であるスィーヴィジャヤ国(現在のインドネシア)に伝わる悪霊呪物「ピータイフン(インドシナでの名称)」や「ミンヤック・クヤン(スィーヴィジャヤの名称)」といった、不運な死を遂げた人物の肉体を焼き、それを搾り得た油を詰めた壺。そして前述の「Ndoki:ンドキ」なぞは、安易に一般人が得るものでは御座いません。

拝領した暁に得する者は、操作に長ける事が前提。そして其の類の霊に好まれる人間で有る事。操作が長けるのみでは、遣られてしまう事もあります。実際は好まれなければ全て遣られてしまうわけで、操作云々は爾後の関係のみに有効です。兎にも角にも、途轍もなく厄介な呪物という事で御座います。

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