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・東南亜マレーポリネシア系メラネシア系の土着民:祖霊神霊崇拝の探訪見聞 ・自然信仰に関わる珍談、奇談 ・自然信仰全般、特に私が関わるアフリカ土俗死霊崇拝の逸話 ・信仰に関わる人々の生き様など
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2009/08/19
08:52:18
精霊の家6

建物の正面に建つ奇妙な小さな家(祠)。カンボジア・ラオス・タイを訪れた事の有る方は既にご存知、若しくは見掛けた覚えが有る事と思います。これは、霊や精霊の為に置かれた家です。各々の目的に沿い、この小さな家に供物を捧げ、お祈りをあげるのです。一家の安泰・商売繁盛、更に邪気や粗悪な霊が腰を落ち着けぬ様、呪い師や僧に相談し供物を捧げます。一日の始まりである朝は、日課として小さな食器に食事を盛り捧げて線香を燻らせます。また、7日に1度の「神霊の日」は、夜分を過ぎてから食事はもちろんの事、バナナの葉で受け皿を作った円錐形の花を二つ、ジャスミンの花輪を加えることも有ります。そして、蝋燭を灯し線香を燻らせ祈ります。良い霊・強力に援護して貰える霊・幸運を呼び込む精霊に喜んで頂き、常に棲んで頂ける様、祈る側は環境保全に暇が有りません。

最近の祠は、セメント作りで派手な色彩(下部画像参照)となり、あまり有り難い様に思えません。見た目では無いのでしょうが、やはり旧態の木造の祠(上部画像参照)の方が、霊も精霊も落ち着き棲む事が出来ると考えます。実際、樹齢を重ねた木の横に木造の祠が建てられるのが一般的であり、セメント製は似合いません。それ以前に、樹齢を重ねた木に対して失礼という事、その木に集う霊・精霊も木に宿っていた方が益しと捉えるのでは無いかと感じます。

呪い師の仕事として、祠は設けたが悪い事続き・商売が低迷といった相談を受けた場合、不正確な祠の位置が問題に挙げられ、その場まで同伴し正位置を定め据え直す、または新たに据える事(家を建て新たに祠を設ける場合も同様)になります。真の呪い師は、相談を受けた時点で未だ見ない家の形をほぼ正確に把握し、どこそこが凶の目になっているという事を提示出来るのです。それに従い据えた人々で、安泰を迎えた判例を結構見て参りました。やはり、自然作用を尊重する事は、つくづく重要と考えます。

精霊の家2
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Theme:スピリチュアル Genre:心と身体│ Tag:呪い│ Tag:呪術│ Category:信仰│ コメント:--│ トラックバック :--
18:54:00
私が長年過ごしたキューバという国は、本当に波乱万丈な歴史を辿りました。スペインそしてアメリカの属国(アメリカ時代はゴミ溜め)を経て、ギャングのような傀儡政権を駆逐して、過の有名な「キューバ革命」に至ったわけです。

その革命の中心が、フィデル・カストロと赤いキリストと呼ばれるエルネスト・ゲバラ(チェ・ゲバラ)です。彼らは革命後、共産主義の道を歩み始めました。ゲバラは医師、放浪時代にペルーやグアテマラで見た貧困(そこからくる疫病)に衝撃を受け、「医師では全て救う事は出来ない」と革命家(共産主義者)になる事を決心。一方、フィデル・カストロは弁護士であり司法学生時代から身の危険に晒されながらも、悪を糾弾し続けメキシコ亡命時代に知り合ったゲバラやその他のキューバ人亡命者と革命を遂行、そして革命は達成され今日に至ったわけです。

現在、フィデルは引退し同じ第一世代の弟ラウルが元首に収まっております。キューバ在留時代、ヨルバ系信仰の僧やバントゥー系パーロのシャーマンその他信者に、フィデルが安泰なのもCHANGO(チャンゴ;雷や火山を司る神霊)を主体にあらゆる神霊の庇護を受けているからなのだよ。という話を常に耳にしました。果ては、アフリカの同盟国に渡り、一匹の雄ライオンを生贄として捧げ神霊との連帯を強化した。という話もよく耳にしました。フィデルが公の場に現れる時、両隣に屈強なボディーガードがおりますが、その二人こそヨルバ教サンテリア熟練のババラオ(シャーマン)というのを民衆は心得ております。彼らは、ボディーガードを兼ね夜な夜な国政安泰の為に、強力な呪い神霊庇護の儀式を実行してきました。不安定な革命行動でも革命を達成。アメリカを主体とした強烈な経済制裁にも関わらず存続維持(制裁は現在も継続中)。共産圏崩壊にも関わらず市場経済を導入しない共産制の維持。等々。例を挙げきれません。カストロの信念と行動力というものは、計り知れないのも確かです。しかし、その裏でアフリカ古来の神霊が大きく作用している事を抜きに考えられません。フィデル率いる革命軍が東部のシェラマエストラ山脈で潜伏中、たくさんの貧農に出会い、革命軍参加を呼び掛け大半の者が賛同しました。東部には強烈なシャーマンもかなり居た事でしょう。共産革命後、「宗教は阿片」に漏れずキリスト教は排斥されました。しかしアフリカ系の土俗信仰は黙認され続けたのです。思うに、フィデルはゲリラ時代から信仰に傾倒していたと考えざるを得ません。

結果、ゲバラは掛け値なしに、民衆を考え身を賭したましたが、他国の革命中に捕獲され処刑されました。一方フィデルは、キューバの国政に付き老体となるまで全うし、最後はウゴ・チャベスという思想の後継者まで得る恩恵が得られました。やはり、神霊の庇護を受けたおかげとしか考えられません。

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18:17:23
osain.jpg

前回の記事で、殺傷に関する呪いを取り上げました。今回は、闇を得意とする呪い師のお話を致します。

ラオス南部サラワン県・アタプー県、そして南部で最も大きい県で南部一の都市(パクセ)を持つチャンパサック県は、闇系の呪い師が最も多く、カンボジア東北部と隣接しており、人種としてクメール系が大多数です。殊に殺傷関連の呪いを容易く実践する事で有名(悪名高い?)です。当方が耳にした事例として、ある男性が突然もんどり打つ腹痛に見舞われ、病院に運び込まれ検査したところ、胃の中に空き缶が入っていたとの事。早速、開腹手術をして、取り出したのは言うまでもありません。興味を持ち、いろいろ調べて行く内に、同様のかたちで体内に異物を入れられた数例が確認出来ました。実際、被害を被った人物にも会いました。直接・間接的に聞いた際、一様に身に覚えが有り、他人と諍いを起こした直後に被害を被ったと言うのです。ラオス側では無いですが、当方とコンタクトを取るカンボジア・バンテイメアンチェイ州の御歳86になる呪い師と、以前、呪殺や殺傷に関する呪いの話をした事が有りました。師が仰るには、「ラオス南部の呪い師も、全てこちらの呪法を修練しているに決まっている。同じ系統だから執念深いのだよ。呪い師も同じクメール系、依頼する側の気持ちはあうんの呼吸のようなものだ。あんたも南部人には気を付けないと。」と意味深な笑みを浮かべられました。メアン・コサウ師というこの老齢の呪い師は、飄々としながらも、やはり一種独特の威厳を備え、雰囲気から捉えるに闇の神霊と契りを交わしている風格が充分有りました。数年の付き合いが合っても、こちらから望まなければ、真相に入れません。闇系に追従したら、他の呪い師との連帯に支障を来たすと考えるからです。付かず離れず、この師との関係は現状で充分なのです。

在キューバ時代に初めて接触した呪い師(HPの項目「呪術あれこれ」に記載)は、キューバ西北に位置するエスカンブライ山脈に居られた呪い師でした。ヨルバ信仰のいち神霊で有るオサインという、全ての植物・樹木を司る神霊を崇める方で、その地域に密集しているとの事でした。もちろん当初は知る由も無く、バントゥー系の作法を強く残しているが、ヨルバ的要素も十分あり不思議と感じたのが関の山でした。パーロ信仰の作法を踏襲しながら、崇めるのはヨルバの神霊、奴隷として一緒くたにアフリカから連行された経緯を踏まえれば、このような習合は納得できますが少々極端過ぎるのです。オサインという神霊のみ崇める事から、オサイニスタ(オサイン主義)と別称されております。オサインという神霊は、樹木・植物を司る事から薬草を全て関知し、オサインの助力を得なければ傷病から逃れる事は出来ないと言われております。従って、当方の初期的な判断として、彼らオサイニスタは呪術医と捉えておりました。しかし、知識が進むにつれ、このオサインという神霊の側面(表面?)として異様な事が解りました。オサインという神霊(上部画像参照)は、片目・片腕・片足という不具の様相を呈し、性質的にも劣等感旺盛で執念深く、常に何かしらの怨念を固持している神霊なのです。もうお解かりになったと思いますが、闇の神霊なのです。ヨルバの神霊に加わっているのは、植物・樹木を司る部分が評価されての事なのです。

このような神霊ですから、殺傷はお手の物であり、彼らオサイニスタは傷病治癒よりも、殺傷の呪いに長けた呪い師で有る事が解りました。薬草に関しても、言うまでも無く長けており、日常の傷病治癒や予防であれば容易に実行します。彼らが近くに居れば、本当に病院要らずなのです。何れが主体なのか?殺傷したり、治癒したり何と忙しい方々・・。若しくは、功禍を計算し実践しているのか・・・。

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02:11:49
以前の記事にて、当方の住むラオスの矛盾を何度か申し上げました。考えてみれば、日本の現状も同じようなものかも知れません。自民に愛想を尽かし民主に期待したが、あまり思ったほどの政策を取ってくれそうにもない・・・。世界のあらゆる国で、このような事が繰り返され期待し幻滅しているのだと思います。

ギリシャ神話の逸話を元に、アルベール・カミュというフランスの作家が「シシュポスの神話」という随筆を書きました。シシュポスは、ゼウスに対抗した為、ギリシャ神話で言うところの地獄に送られ、永遠に行う刑罰として大きな石を丘の頂上まで齷齪と押し運び、頂上に達するとゴロゴロと元の場所に転げ落ち、また齷齪と頂上まで押し運ぶという行為を永遠に継続するといった内容なのです。カミュ自身がこの神話を題材とした時点で、哲学的な意味合いを存分に絡めたことは言うまでも有りません。石を運ぶ労苦、頂上に到達し無常にも転げ落ち、出発点に戻ってしまう大きな石。何十回、何百回実行しても結果は同様。情けなくて涙がボロボロ落ち、達成出来ないストレスで精神も心もボロボロになる。それでも、周囲は何の変哲も無く、シシュポスは課せられた刑罰を行う義務があるのです。このような状況下に来ると、その押し運ぶ行為と、転げ落ちる行為というものに価値を見出すしか方法は無いのだ。と訴えているのです。

所詮、人間の行う事は期待するだけ無駄であり、自分自身が目の前に課せられた事を黙々と実践する事が正しく、いちいち余計な手の届かぬ事を考えず進む事が無難であり価値があり、強いて言えば発展を得る事も可能なのだと・・。身分を弁えて進めば、自身の嫌な現状の中にも安楽が見出せると暗示していると捉えます。当方なりの解釈ですが、読む度に耳の痛い思いです(笑。もしかすると、解釈に相違が有るかも知れませんが、近い解釈だと思います。経済一辺倒で来た世界経済は、少々原点に回帰する(全てで無くとも)。少なくとも、個々が精神的な部分で霊性というものを見直す事で平静を取り戻し、精神・心にゆとりを持てるようになると信じます。

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19:08:23
もうひとつお約束である、アフロキューバ信仰・サンテリア高位のIFA信仰の僧が、昨年末12月31日の夜半に会合し新年2010年の指針と方針、更に危惧される事を天霊及び神霊から導き出した内容が出ましたので、主要な部分のみ記載させて頂きます。


宣誓

キューバと世界の為に。

IFAの全ての聖職者、そして兄弟であるオリアテとババロシャの方々、更にイヤロシャの方々とイウォロの方々の参与。24年の経緯を持つ「新年の暗示組織委員会」が、主体寺院となる住所;Ave. 10 de Octubre # 1509 e/ Josefina y Gertrudis, Víbora, Municipio 10 de Octubre, Ciudad de La Habana, Cuba.に於いて施行されました。

本年の暗示 BABA EYIOBE(二つの救世)

全てのIFA僧を代表し、Guillermo Diago “Ogbe Weñe”師が、家族である全てのキューバ国民、そして我々と連なる世界の人々(家族)の為に小なる儀式が大なる暗示を引き出しました。

暗示が関連する祈り、関連する神霊記載を省略します。)

暗示の示すところ; あらゆる疾病への懸念

精神疾・眼疾・呼吸器官疾・骨疾。何れも感染的に広まる。

(懸念に対する浄化記載も省略します。)

その他の啓示(抜粋)

1;社会体制の確固たる変化。
2;勢力闘争の増大。特に宗教と政治。
3;エコシステムに通ずる科学が、宇宙の根本原理に深刻な問題を齎す。
4;様々な汚染問題の更なる表面化。
5;海面水位の高騰。海の大惨事。激烈な日照りか激烈な降雨の何れかとなる。
6;家族関係の更なる確執化。
7;知識人(無神論者)と信仰家の更なる対立。政治上は激烈。


啓示に付属する対策暗示・格言方式(抜粋)

1;王が亡くなり、王は留まる。
2;全てを所有、全てに不足。
3;頭部は五体を支配する。一人の王が市民を治める。
4;若い椰子は高く聳える。老いた椰子より見栄えも上々。

以上、信仰的な部分は省き記載させて頂きました。御覧になられた方、各々で解釈されて下さい。

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