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・東南亜マレーポリネシア系メラネシア系の土着民:祖霊神霊崇拝の探訪見聞 ・自然信仰に関わる珍談、奇談 ・自然信仰全般、特に私が関わるアフリカ土俗死霊崇拝の逸話 ・信仰に関わる人々の生き様など
2020/05«│ 2020/06| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »2020/07
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09:00:54
国家封鎖・都市封鎖で行動制限掛けられ、絶賛座敷牢生活を強いられ苦虫を嚙み潰す思いで日々過ごして居る。ラオスの国家封鎖は、全ての国境封鎖と国際線国内線全線の停止。都市封鎖は、他県への移動も厳格な許可制、市内移動も管区毎にゲートを敷き、必需品購入の外出以外は許されて居ません。当然、必需品購入に出掛ける際は、管区内の邑毎に在る人民革命党支部にて、其処の長に許可を得て出掛ける事に成る。本当に鬱陶しく面倒だが、其処はラオス人の遣る事で隙が有り、朝五時から八時と夕方五時から八時は、誰も居らないので余裕で出掛ける事が出来、専ら私は其の時間帯を必需品購入に充てて居る。厳重な統制を敷いてる割に、此の鬼の居らぬ空白の六時間は、洗濯するに充分で有るし鼻糞ほじって不貞寝も出来る。

そんなこんなで、既に二か月経過し新たな症例が確認できない事から、五月一日より緩和が始まった。国境封鎖や航空便は制限維持だが、国内移動も含め緩和というより粗解除といっても過言では無い。一時期ほどマスク装着者も激減。というか、ラオスの平民は、折り重なるウイルスや風土病に恒常的に苛まれて居る為、口では恐怖を叫ぶが新型コロナ事態を腹から脅威と捉えていない。強いて云えば、敢えて抗う事をしない。其れよりも、雨季に入り毎年恒例のデング熱が流行し始めた。現時点で症例五百人弱、重症化のデング出血熱で四人が彼の世に逝った。之でもラオ人は流行と捉えず、日々相変わらずの生活を送って居る。気弱な人種だが、至高のお迎えとなれば受け入れる。地団太踏まず、すんなり行く部分は見習う面が多々有る。

さて、本年二月に四度目のマダガスカルへ行った。偶然は必然と捉えるのが私の生き方だが、南西海岸のアフロ系シャーマン訪問も踏まえ、前々から現地のカウンターパートに勧められて居た、マダガスカル中部アンツィラベ市から南東海岸に向かう途中に、密林地帯が在る。其処に棲む部族はマレー系とアフロ系が混交した部族で、私見だがメラネシア系部族と考える。代々草木の知識に恵まれ、あらゆる病を癒す部族で、所謂フォレストマンの類で有る。各地のシャーマンが匙投げた患者の最後の縋り所であり、様々な重症患者を治してきたフォレストマンと会った。コロナの脅威が出始めで有った頃合い、イの一番で予防的な処方を相談したのである。薦めてきたのは、アルテミシア(ヨモギ)である。日本人からすれば、ヨモギなぞ甘味で有るヨモギ餅を連想してしまい、少々腰砕けの印象をもってしまった。フォレストマン曰く、ヨモギに土着の薬草を数種加え煮だし、汁を数日間飲む事で耐性が付くと云う。そもそもヨモギは東アジアが原産で、南国で育つ植物でない。大昔に支那移民がマダガスカルに持ち込んだそう。沿岸以外は、標高千メートル超の大地で有り、其れならヨモギも育つと合点がいった次第で有り、ヨモギも伝統薬のラインナップに加えられたというのが経緯。能く能く調べてみると、ヨモギは除菌・殺菌に優れた植物であり、含まれるクロロキン成分はマラリア予防に効果が有ると知った。

あれから約二か月、コロナ禍騒動は表面上15世紀の黒死病パンデミックさながら、医師も疫学者も右往左往する始末。ワクチンは一年以上出来ない、という関係者の発言から抑制薬に重点が置かれ、諸兄もご存じの通りアビガンやらイベルメクチンやらレムデシビルやらと、抑制薬下克上となってしまった。

そんな折、世界で六十三番目に位置する貧国マダガスカルの大統領が、国家応用研究所に指令し伝統薬学から開発(??)されたCVO(コヴィット・オーガニック)と命名し、新型コロナ予防伝統薬液を発表。軍と警察と保健省の役人総出で、まずは首都アンタナナリボに多々在るゲットーの貧困層に配り、一番クラスターが発生しそうな場を抑えた。それから中流層という流れで、最終的には他の州にも行き渡った。此の伝統薬を企図したアンドリー・ラジョエリナという大統領は、御年46歳で可なり若い男。出自はラジオのDJで広告代理店のオーナーなぞも務めた。私自身、当初の印象は細身でマレー系メリナ族の出身であるから、男色家なんじゃないかとかDJ出身なんて、日本で云えば「みのもんた」や「吉田照美」を大統領にした様なもんじゃないか、と鼻白んだ目で見て居りました。

が、今回のコロナ禍の一件で範囲は限られるが、アフリカ諸国内では男を上げた。伝統薬を尊重するアフリカは、続々と同調しタンザニアやチャドに至っては、専用機をマダガスカルに送り大量輸送を果たした。終いには、中米カリブのハイチまでも輸入に合意した。ハイチは中米でも、西アフリカ系奴隷の末裔で構成された国家、謂わばアフリカの飛び地で有るし、国教はヴードゥ教とアフリカそのものである。

つらつらと疫病流行の折、私見を述べさせて頂きました。私自身、国境封鎖や行動制限に縛られ、自粛生活を余儀なく強いられて居るのが現状です。探索で、粗毎月の様にアフリカやら中米やらと忙しくして居りましたが、此の二か月は、自宅にて私の数十年来の契約霊が据わるムナンソ(アフロキューバ・パロ信仰の祭壇)にて、久々にゆっくり契約霊と対話をする日々を送って居ます。コロナは人為的な茶番蔓延で有るが、本当に至高が怒り捲ったら弱者・健常者関係無く殺傷し捲るウィルスを発生させるだろうよ、というのが私の契約霊の見解。至高を怖れ敬い、自然に敬意をもって相対する姿勢が調わなければ、悍ましい対応で答えるのが道理だとも云って居った。其の姿勢が有る生き物には、回避したり治癒する方策を与えるとも云って居た。当たり前な話だ。例えれば、散々痛めつけられて、反撃に出ない事象は有り得ない。有るとしたら、痴呆かマゾヒストの何れかでしょう。まあ、霊的な話は嫌悪する方も多々居られるので、此処で止めておきます。

最後に、私はキューバやビルマやラオスに数十年棲み。中南米やパプアニューギニアやアフリカ諸国の密林に頻繁に赴いたり、必要があれば密林で野宿なぞも数え切れぬほどしてきた。未だに、マラリアにもデングにも一度も罹った事は無い。毒蛙に触れ被れたり、巨大ムカデに噛まれたり、蛭に噛まれ噛み後が少々膿んだくらいか、、。後は、鼠ダニに数回噛まれるという、いずれも軽症である。十年前に、ラオスデング熱大流行があった時も、まったく罹らなかった。蚊に散々喰われたにも関わらず。実は秘策があり、此れは霊的な薬草処方で有るし、霊的な話は止めると上述したので敢えて話さない。

少々助言するとすれば、もし興味が有り良ければヨモギを恒常的に接種する癖を付ける事。あと、ジェルバ・ブエナというミント系の香草が有る。邦名が解らぬので御免蒙るが、此のミント系の香草を喰う癖を付ける事。何時の日か貴方自身の生命を脅かす細菌から守って呉れる事に成る。

一寸先は闇、此れを身に染みて感じた方は多いと思う。どうぞ御自愛頂き、後悔の無い人生を送って頂く事を切に願う。

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01:30:50
昨今のコロナウイルス・パンデミックを踏まえて、インドネシア・ジャワの伝統呪術師ドゥクンが仕上げる強力な呪物をご紹介します。

呪物名;キジンブンケン

インドネシア・ジャワ人ドゥクン(インドネシア語で呪術師)が作成・活き籠めされる呪物です。大元はムラサキガイの化石を磨き、表面に古ヒンドゥの呪文を彫り認めた呪物ですが、殺菌力の高い黄銅(古い工具に使われた物、特に武器を厳選)を溶かし、ムラサキガイ状の型を作り溶かした黄銅を流し入れ固めた物が、此の呪物の主流に成りました。回教が入り古ヒンドゥ教と習合された結果、回教のジン信仰(神霊崇拝)が面前に出で、呪文はアラブ文字で認められる様に成った次第です。

疫病除け・毒除け・厄病除け
※厄介な霊や人物を除ける
※人生設計の安泰

詳細は本サイト「呪物の御案内」から最下段までスクロールして頂ければと存じます。ご興味が有る方、ご覧いただければ幸いです。
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22:49:27
一月終わりから二月、中国湖北省に端を発した新型肺炎コロナウイルス。今現在三月の時点で、いよいよ猛威を振るい始めております。百年ほど前のスペイン風邪に似た様相を呈しており、アウトブレイクに留まらずパンデミックになるか否かの瀬戸際といったところです。もちろん、何事にも始まりがあれば終わりが必ず来ることは自然の道理です。ただ、免疫の弱い老人や病弱者は犠牲となってしまいます。

先月、マダガスカルへ赴いた時点で、既に中継地の空港や先地の空港の検疫にて、散々体温や体調をチェックされました。今となっては、さらに厳格なチェックが施されて居ると存じます。

先地はアフロバントゥ系サカラバ人のシャーマンを訪ねる事でしたが、密林に依拠するフォレストマン(メディシンマン)も訪ねました、時期が時期だけに、あらゆる感染症から身を守る呪物をイの一番に尋ね、処方されたのが以下画像の呪物です。巻貝内部に、既存そして未知のウイルスを排除する草木と鉄分を含む土(赤土?)が詰められ、霊的儀礼を施し処方されたものです。手に持ち、渦の部分を上にして数回、グルグルと渦に合わせ回すことで霊的作用が発出します。

此の様な呪物が有ることもお知り置きの程、よろしくお願い致します。
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23:02:52
長年に渡るフィールドワークも佳境に入り、アフリカ大陸の飛び地マダガスカル島にて沿岸部を支配するアフロ・バントゥサカラバ族(及びアンタンドロイ族)、これらのシャーマンと交流を持っております。私の死霊契約が必須な祖霊崇拝パロ信仰も、同じ西南アフリカのアンゴラを原点とするバントゥ系(コンゴ・バントゥ)の信仰であり、大いに共通性を見出しております。バントゥ族は西アフリカから西南アフリカ、そして東アフリカマダガスカルにも及ぶアフリカ最大の部族です。

サカラバ族は、大きく分けて「祖霊を司り術を施すシャーマン」「草木を駆使する療術師」「ブッシュに暮らすフォレストマン(草木の知識に長けたネクロマンシー及び療術)」がおります。

今では希少な自然と共に暮らすシャーマン(電気・水道無し)が多々存在するのも、おそらくマダガスカルが最後ではないかと感じて居ります。性面は云うまでも無く、非常に高く新たかであります。

神霊(精霊)は草木を司る事から、西アフリカでいうオサインやアゲをシャーマン自ら実践し先達の霊を崇め、その力を利用する信仰です。

サカラバ・シャーマンは受身型が多く、「敵から身を守る(現実的・霊的)」「人の怨念を遮断」「呪縛解除」「呪縛防御」等々に長け専門としておられる方が大半です。

ご興味がある方は、サイト新項目「マダガスカル・バントゥ系アフロサカラバ族の信仰と呪術」をご覧頂ければ幸いです。

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06:11:28
日野日出志が居た昭和

私にはトラウマというものが無い。そもそもトラウマ自体の感覚が解らない。日野翁の作品をトラウマ漫画と揶揄するが、私は其の様に感じた事は微塵も無い。

私の幼少期、日本の真裏、亜熱帯の島国で粗全域がスラムの様な街並。其処での朧げな唯一の記憶は、売女であろうムラータ(黒色系の強い白色との混血)に導かれ、幼児趣味が有った此の女は人喰い鮫が噛み付く際に大きく開ける口の様な悍ましい陰部を晒し、私の頭を鷲掴み無理矢理ゲテモノ陰部へ押し付け舐めさせようとした。激臭を伴う白濁液が流れ出で、息を止めて拷問に堪えるひと時、物凄く長く感じたがゲテモノ陰部も其れが放つ激臭も、所謂トラウマには成って居ない。

時は流れて昭和四十年代半ばから後半、東京の下町・江戸川区と葛飾区の境界に私達の家族は棲んで居た。ゼロメートル地帯と呼ばれ、下水インフラ不足から豪雨が続くとすぐさま膝腰迄冠水する様な場所。大小のドブ川が何処にでも有り、常に異臭を放って居た。ドブ川には、あらゆる物が打ち捨てられて居た、家具・人形・タイヤ・自転車・三輪車・乳母車・割れた皿・等々。犬猫の死骸なぞも普通に浮いて居た。稀に土佐衛門が膨張して河豚の化け物の様に浮かぶ光景を、警察やらが必死に救い上げるのを目撃した事もある。新小岩駅近くの荒川・中川の傍に大同製鋼の巨大工場が有った。巨大な煙突からモクモクとどす黒い煙を吐いており、工場が吐き出す廃液は其の儘、傍の中川へ放出された。勿論の事、中川は絵の具を混ぜた様な色合いと異臭を放って居った。

当時、東京は光化学スモッグ警報が毎日発令されて居たし、特に江戸川区や江東区は六価クロム土壌汚染で土壌は汚れ、春江町以西の田園は見た目にはほのぼのとして居たが、足や目が一つ余計に有る蛙なんぞを捕まえ、子供ながらに大気汚染や土壌汚染の深刻さを感じた。

新小岩と小岩には、貧しい在日半島人が可なり居た。近所に半島人のバタ屋を遣る肋家が有り、其処のオヤジに頭陀袋いっぱいの蝦蟇を何度も買い取って貰った事が有る。八百屋が捨てた野菜屑を拾って着ては煮込んで居た。何れも喰う為だろうが、行政で手の回らない所謂「犬殺し」が逃した犬や猫も捕獲して喰って居たと思う。

偶にチャリンコで墨田区の八広まで遠征する事もあった。部落関係の出自が多く、皮なめしを生業として居る家庭が多かった。八広の道をチャリンコで走って居ると、剥いで間もない牛や豚の皮を積んだトラックがボタボタと血を垂れ流しながら駆け抜けていった。八広の道路は袋小路が多く、稀に仲間が部落の小僧に捕まり散々ヤキを入れられた。私も二度捕まり一度は懇願の末に開放、二度目は隙を狙って金玉蹴りあげ脱兎の如く退散。非常に幸運であった。

此の様に、半島人や部落の小僧は日本人に敵対心を持って居たが為に、半島人が居る地域や部落の地域は避け、どうしても行かなければならない場合は徒党を組んで出かけたものだった。一度チャリンコで其れも夕刻に友人がどうしても浅草に行こうと聞かんので出掛けた。浅草に着き、ひさご通り商店街辺りでジュースでも買うかという話しに成った。背後から「何買ってんの?買ってあげようか?」とドスの効いた声、振り向くと筋骨隆々で女装したオカマ。不気味な様に睾丸も縮んだ。呆気に取られた私を他所に、私の友人は「あ!!オカマだ!」と叫んでしまった。友人の安否も忘れ、チャリンコに飛び乗り必死に逃げた。遠くから振り向くと、私の友人はオカマに抱き抱えられ連行されて行くのが見えた。後日、太いイチモツを肛門に入れられてしまった話を聞く、本人は「未だ痛くて座るのがキツイ・・」と嘆いて居た。思えば、小学五年にしてアナルを開発されてしまった友人。消息は付かないが、健常な性生活で有る事を祈るばかりである。

はてさて、日野先生漫画についてが主体であるが、いつもの悪い癖で前置きが長く成り失礼。

昭和四十年代も後半で在ったが、私の家の近所には貸本屋が五軒も在った。自宅の玄関口の狭いスペースに書棚を並べ、一冊辺り二十円か三十円で貸して居た。確か期限は一週間。昭和三十年代後半に描かれた水木の短編漫画集ばかり当初は借りていた。或る日、入った別の貸本屋で「地獄の子守唄」と書かれた、今は無き「ひばり書房」版の日野作品と出会う。中身も見ず借りて、即座に家へ帰って読み耽った。絵柄も然る事ながら、絵に出てくる風景は己の近所。狂気的な主人公にも魅力を感じた。バセドー病の様な目、其の目に血走る血管、昆布を乗せた様な髪の毛、独特に誇張された手指の描き方。内容もそうだが、絵柄に心底惚れてしまった。爾後、「地獄の子守唄」を皮切りに「幻色の孤島」や「まだらの卵」なぞ、貸本屋に有った日野作品を借りては返しを繰り返し何度も読み返した。日野作品の真骨頂は短編に有る。中でも「蝶の家」「水の中の楽園」「七色の毒蜘蛛」「赤い花」、此の四作品は私が感情移入出来た作品。予め断って置くが、「赤い花」の主人公の様にカンニバリズム的な傾向は無いので悪しからず。些細な事から変わってしまう運命の主人公、固執するが為にとった方策が常軌を逸し、其れでも続ける事が正道と捉える主人公。何れの悲哀も脱し難い運命に、子供ながらもどかしさを覚え悶々とした。日野作品に異常に嵌った私は、当時の親友に勧めた。嗜好がお互い酷似して居たので、彼もすぐさま作品に嵌り、終いには日野先生の住所及び電話番号を手に入れた。

一日、友人が「先生と連絡とれたぜ!訪問受けて呉れたから行こうぜ!板橋の蓮根だってよ」

物怖じ無い友人は、日野先生と連絡を取りアポイントを取ってしまった。最終的にお宅へ訪問したのだが、昭和五十一年(1976年)で今から四十三年前の事、朧げにしか覚えて居ない。何処の馬の骨ともつかない餓鬼を、暖かく迎え入れて呉れて食事や飲み物も御馳走になった。優しい奥様の顔も朧気ながら蘇る。帰りしな、新品のひばり書房版の作品を五冊も頂くという恩恵。其れから数日は、興奮冷め遣らない日々を送った。

其の後、中学から武道に打ち込み漫画も忘れ、日本屈指の或る意味悪辣な武道校へ寮生で入学し、恐れ慄きながらの寮生活で先輩の道着を洗濯所で洗濯して居た待ち時間、打ち捨てられた自販機のエロ漫画本を見つけた。捲って居たら、何処かでみた絵柄、日野先生のエロ作品で有った。内容は全く覚えて無いが、「と或る団地の昼下がり・・」で始まる。先生独特の切れ長の目で、口元に小さなホクロの有る女が凌辱される内容だっと思う。私自身、初年で先輩連中との軋轢や日々の激しい訓練で身も心も疲弊して居た矢先の出来事。束の間の間接的な再会に「ああ、先生も頑張ってらっしゃる・・」と少々勇気を頂いた。後々知ったのだが、此の頃(昭和五十五年:1980年)の先生は需要が無くなり、漫画で食って行く事が難しく窮地で在ったそうだ。

此れ以降は、私も高校卒業を機に海外へ出で其れも共産圏へ棲もうという無謀な構想を現実に移して行き実現。キューバという共産圏では比較的オープンな国へ居を移した。オープンといっても、未だ未だソビエト連邦健在の時代。敵国アメリカの傍らに存在するキューバは、ソ連にとって大事な国のひとつ。苦難続きで、自分で云うのも何だが波乱万丈で在った。其れでも十年キューバに棲んだ。其処で出会ったのは、アフリカ伝来の祖霊精霊崇拝、一時だが神霊に山羊を供犠として血液を捧げて居た最中、山羊の首頸動脈から流れ出る血液を見てる内に不図、先生の作品が過り心の中で「子供の頃、熱中したな・・」と思い其処で過りは消えた。そんなこんなで、日野先生との縁もぷっつりと切れ、記憶の奥底に沈んでしまった。

昨年、偶々日野先生がツイッターを始められ、フォローした事で縁が再開。とんとん拍子に話が進み昨年十二月に、現在の住居が在る所沢にて再会を果たした。シックスサマナ主宰・黒沢氏も同行され、なかなか楽しい時間を過ごす事が出来た。

私が勝手に思う事だが、日野翁の出自は満州、這う這うの体で苦労して戦後日本に戻られた。日野先生は赤子であった為、ご両親は想像を絶する苦労をされて戻ったのであろう。零下の地を何日も無蓋車に揺られて移動した御話を聞いた際は絶句してしまった・・。戻られてから住まわれた先は能く存ぜぬが、先生曰く「満州国は亡国である為に故郷は無い」と・・。私も同じようなもので有るが、先生ほど悲観的に思う事は微塵も無い、ただ「三つ子の魂百まで」とは能く云ったもので、亜熱帯の地に惹かれ棲んでしまう。更に、先生は小型のリクガメを本格的に飼われ愛でて居られる。偶然な事に私も此方ラオスにて、大型リクガメを三頭飼って居る。私の勝手な方便で申し訳ないが、物凄く親近感を感ずる。四十三年振りの再会も含め、縁がある御方なんだなと沁み沁み思うのです。

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