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・東南亜マレーポリネシア系メラネシア系の土着民:祖霊神霊崇拝の探訪見聞 ・自然信仰に関わる珍談、奇談 ・自然信仰全般、特に私が関わるアフリカ土俗死霊崇拝の逸話 ・信仰に関わる人々の生き様など
2017/09«│ 2017/10| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2017/11
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20:02:43
私事に成りますが、私の日常は単調な日々の繰り返しで御座います。兎にも角にも重要な、午前零時に連日実行する契約の祭壇面前にて行う日々の礼拝。此れ以外は、余り遣る事が有りません。今現在棲むラオスでは何一つ用事が無い為、礼拝以外は呪術施行が有る場合、七日間・十四日間・二十一日間を連日祭壇にて実行、契約から屋外の施行を指示された際、河川や密林や墓場や廃屋等々に出向き実行しますが、其れも無い日々は日中はだらだらしたものです・・。

強いて申し上げれば、年四回から五回出向する海外のフィールドワークで得た古い呪物の手入れ。経年で草臥れた木偶の修復作業や、長年放り投げられた状態で在った木偶へ、神霊或いはを活き籠める作業です。

昨年からヴードゥーの本土、西アフリカ詣でをして居り、現地で約二・三週間滞在する事で大半賄って仕舞えるので、更にラオスに居る時間は暇を持て余す様に成ってしまいました。

此の様にだらだらした状態で居ると、何事もそうですが気が抜けてしまうものです。本年六月の事ですが、当地ラオスの友人と申しますか腐れ縁と申しますか、私の腹の中では便宜を図る遣い走りとして重宝して居るラオ人が居り、其の男がアフロ信仰の祭壇を見たいと云うのです。契約に問いかける事も無く、安易に見せてしまい、運の尽きを招いてしまいました。

七月に入り、女房の親族方と私の考えの違いが元で、発奮し易い私は暴言と破壊を繰り返し関係断絶。私が一方的に世話する立場なので、こんな関係は価値が全く無いので清々致しました。まあ、これがリップサービスという軽い不運の始まりで御座いました。

爾後、神風運転の車両に二回も突っ込まれ、廃車とは行かずとも修理に莫大な金が掛かりました。身体に異常は有りません。

七月末、本年二度目の西アフリカ参りで、出向先のトーゴ共和国の首都ロメに入国したのは良いのですが、滞在延長をする為に移民局で申請をしたところ、前回四月に来た時点で出国して居ないと難癖を付けられ、日本円にして二万五千円程の罰金を書面にて請求されたのです。勿論、不当な対応に抗議したのですが、相手が激昂し一旦は片手に手錠を嵌められ、半年は臭い飯を喰って貰う!と脅されたのです。腸が煮えくり返る思いで在りましたが抑え、腐敗移民官を宥めすかして何とか三分の一程の罰金で勘弁して貰えましたが、意味の無い銭を小銭稼ぎに躍起と成る乞食官吏にせしめられ、銭云々よりも守銭奴の様な乞食野郎の不当な対応に、して遣られたと思い怒りが止まりませんでした。

怒り冷めやらぬ翌日、朝起きてみると熱で体が怠く全身に蕁麻疹が出て居る。薬局で薬を購おうとしたが、医師に見せる事を強く勧められ病院へ。ボビー・オロゴンに酷似したトーゴ人皮膚科医師が云うには、神経性の蕁麻疹で投薬すれば数日で治るという。良く小奇麗な病院を選んだので、診察と処方を合わせ可成りの料金を取られた次第です。

蕁麻疹も癒え、此の時点で一週間は過ぎ去って居ったのです。前回、蛇の生殺し状態で在ったトーゴ北部の少数民モバ族の探索。今回は決着付けようと、長距離バスの切符を遣いに買わせ翌日に出発を控えて居りました。翌朝起きると、手足の節々が痛い上に頭が朦朧とする。四方やマラリアかデングか!?と考え、北部行きを諦め、蕁麻疹で参った同病院の内科にて検診。単なる風邪だったが安静は必須、予定を全て諦める事に成りました。

快癒とまでは行かないが、風邪の症状も治まりかけたのが、帰国三日前の事です。首都ロメ郊外のヴードゥー・シャーマン宅で、以前探しまくって見つからずに居た或る呪物を、其れも二体も発見したのです。先方は折り合えば、二体とも譲っても良いと仰る。交渉を重ねる事、既に日は暮れて居りました。少々首都からも離れて居るので、支払い早いところ呪物を持って帰りたい。二度手間はしたく無かったのです。近所の現地銀行のATMにて、代金分を下ろそうとしましたが、画面には「接続不良」の表示。試しに同額で再度実行しましたが同様の表示。其の日は諦め、翌日出直す事に致しました。宿に戻り、嫌な予感がするのでネットバンキングで己の口座を確認すると、ATMで接続不良で受け取れなかった金額が二回分引き落とされて居る。多額で在った為に、カード発行元銀行と連絡を取り、今現在チャージバック請求の最中で御座います。銭が戻るか戻らぬかは判りません。

此処まで、全ての不運は本年七月に纏まって受けたものです。

能々不運の元凶は何だったのか?を一人吟味したのです。本年五月に、少々陰惨な呪術施行を引き受け、其れに伴う「返し」は覚悟して居りました。

が、一番の元凶は最前に御話した、遣い走りとして付き合うラオ人の男で有りました。此の男は男色で有る事を其の友人から聞いたのです。月経中の女・ホモ・レズは、罷り間違っても祭壇を見せたり入れたりしてはいけないのです・・。要するに、私の契約からの仕置きで在ったわけです。

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00:44:14
新しく呪術アイテム頒布サイトを作りました。こちらでご紹介する呪物は全て古の時代そしてその時代に生きたシャーマンが作り上げた木偶を主体に頒布致しております。もちろん、各々呪物に見合った霊や神霊に活力を与えた後にお引き渡しとなります。是非とも、御覧下さい。

ヴドゥ呪物市場

https://www.animism666.com


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00:43:23
以下コラムは、私のトーゴに於けるフィールドワークのカウンターパートであるトーゴ人BORIS DOGBOEBI(ボリス・ドグボエビ)氏が記した、古のヴドゥ信仰の風習です。

ボリス・ドグボエビ:著
ニシヤマタケシ:翻訳
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私はBORIS DOGBOEBI(ボリス・ドグボエビ)と申します。西アフリカ・トーゴ共和国のトーゴ人ですが、トーゴという区分は欧米人の敷いた国という概念で、私自身はEWE(エヴェ)族という部族のエヴェ人です。ガーナからトーゴそしてベニンの沿岸に沿って分布する部族であり、比較的大きな部族です。信仰は、隣国ベニンのFon(フォン)族発祥のヴードゥー信仰を大多数が崇拝しております。

今回、私がカウンターパートを務め、そして西アフリカ発祥の自然信仰を崇める西山氏からの要望を受けました。現地人目線の逸話をという事で、私が棲み西山氏も訪トーゴの際は常宿を取られるADIDOGOME(アディドゴメ)という首都LOME(ロメ)の一地区に纏わるヴードゥーの逸話を御話させて頂きます。

最前に申し上げておきますが、エヴェ族の大多数は遠い昔と相変わらずヴードゥーを崇めており、纏わる神々が齎す威力を心底信用して居ります。俗に云う黒魔術も然る事乍ら、「ここぞ!」という場面や軋轢解消にヴードゥー黒魔術に委ねます。

アディドゴメ地区は、今でこそインフラが整い首都を構成する一部と成って居りますが、20年前までは木々が鬱蒼と茂る密林で在りました。10年前でも密林に近い有様で、インフラが整ったのは此処数年といったところです。エヴェの民は、其の密林の中に伝統家屋を拵え各々棲んで居ったわけです。

あの頃は、日が沈むと同時に外出をする者は居りませんでした。電気が通っていなかった事、此れとは別に「人攫い」が横行した時代で在った事がイの一番の理由です。攫われたら、まず生きて帰る事は有り得ませんでした。

当時のヴードゥー信仰は、代替えの家畜類の供犠は一時的な繋ぎであり、一番の供犠は「人間」此れ以上も以下も無い、という考えで有りました。ヴードゥーの神々へ捧げる供犠は、鶏やギネア(アフリカ原産の鶏)や山羊なぞ供し神々へ我慢して頂くが、黒魔術の際は十中八九、人間を供犠とする事を道理として居たのです。

攫われる類の人物は、稀に危急の用事で夜半出掛けた人物を標的にしました。ですが、その様な物騒な時代でも夜を好みふら付く阿呆も多々居った為に、此の類の人物も標的と成ったのです。

次に人を攫う方策ですが、攫う側は女装をしたりして標的を安心させたり、時には頭から足先まで衣にて覆い、何れも数人で襲う様な有様です。其の際、棍棒や山刀や鉈なんぞで脅して組み伏せるのですが、其の場で殺害しては大事な血液が流れてしまうだけで無く、残ったとしても新鮮さを失ってしまいます。従って、脅すのみで棍棒で引っ叩く、または山刀や鉈の柄で後頭部や鳩尾を強く殴り気絶させるのが普通で在りました。

前述とは別に路上生活するマッドマン(乞食)も、常時標的にされました。ただ、マッドマンの場合は血液は要らず内臓や生殖器を、其の場で殺害して取り去る事を目的として居りました。

勿論の事、攫った人物の血液は然るべき呪術の取引材料として、望む神霊に捧げられますが、残った肉体内部の心臓・肝臓・小腸・大腸・生殖器、そして頭部も別の術で他の神霊との取引材料に成る為に無駄にはしません。

人攫いの方策を簡易に述べましたが、攫う対象も多少吟味されます。栄養が行き届き、見た目活力の漲る個体は確実に標的として逃しません。何故なら、其の血液は熱く赤々として溶岩の様にパワー溢れる事は間違い無く、神霊に対し取引を遂行するに適し、受ける神霊も心底満足の行く代物で有るのです。

政治家や実業家や軍人・警官、此れらの人々はヴードゥー呪術師にとって大変贔屓な顧客です。政治家はライバルを蹴散らす事に日々余念無く邁進、実業家もライバル駆逐そして利益の独占。軍人や警官は、危険回避の防御を主体とし特権を駆使する事で、多少の越権も難無く逃れ安泰に地位を維持するが為に、ヴードゥーの威力に委ねるわけです。

近年では、アフリカ全土が熱狂する蹴球もヴードゥーが関連します。試合の勝敗は云わずもがな、各々選手も己の蹴球人生をより良くするが為に、ヴードゥーに委ねます。

さて、話の筋で感じられた方も居られると存じます。此の様な高位の人物の要望で有る為に、供物も見合ったレベルでなければいけません。前述した様に、パワー漲る個体が確実に必要なのです。従って、老体や女子供や病人や不具者は標的外となります。マッドマンに関しては、小汚いだけで身体が健常な者が多い。何故なら、青空生活の上に一糸纏わず、強いて申せば獣同然の生き方です。血液は不浄扱いしますが、内臓や生殖器は大いに活用可能なのです。余談ですが、此のマッドマンはインフラが整った現代に於いても、街中で可成りの数を見掛けます。

以上、私が幼少期から青年期にかけて耳にしたり目の当たりにしたアディドゴメ地区の逸話です。

此のコラムに於いて、如何なる方策で信仰に関連した人攫いが有ったのか?という題目にて記して参りました。今回は、其の攫った人物の行く末として、どのような形態で犠牲として捧げられるか。血液は?内臓なぞ肉体のパーツは?という疑問は割愛させて頂きます。此方に関しては、別の機会を頂いた際に記させて頂きます。

親愛なる読者の方々、アフリカ伝統信仰のほんの一端を記させて頂きました。西山氏から常々聞いて居りますが、常軌を逸したアフリカの信仰を結構日本人の方々も把握されて居られるとの事。ただ、アフリカ人にとって伝統信仰を重んじる姿勢というものは別腹で有る事を御知り置き頂きたい。国内は元より、欧米で高等教育を受け文明的な生活をする現代で有っても、信仰と成ると一気に精神と心が入れ替わります。謂わば、二つの精神と心を使い分け生きるのがアフリカ人と御理解頂ければ幸いです。

最後に、今現在は「人攫い」なぞ皆無と成ったと云いたいところですが、「価値が無い」と判断された者は、人として接して貰えないのがアフリカ社会です。麻薬常習者・不逞者・マッドマン(乞食)は、目の上のたん瘤といったところ・・。此れらの人物が、或る日忽然と姿を消しても誰も気にも留めません。実際、多々不明者は居ります。其れが攫われたか、野垂死んだかは神のみぞ知る、といったところです。

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21:16:28
当サイト「土俗呪術案内」の項目、「東南アジア・ヴドゥ呪物の御提案。Thai Vudu Fetish」に新たな「幼児霊の籠る呪物」が加わりました。

幼児期に亡くなった子の腕骨を元に作り上げた木偶と髪の毛に依る木偶に幼児霊を籠めた呪物。此れは赤子そのものの燻製に匹敵する木偶と成ります。(下記画像をご参照願います。)

近年、木偶や土偶に幼児の霊を籠めた上記呪物が頻繁に出回って居りますが、幼児霊呪物は赤子を燻製にした木偶を使用する事が常套で有り、籠る霊にとって違和感の無い木偶で有ります。人形は飽く迄も人形で、籠る霊が抜け易いばかりで無く、全く幼児とは関係の無い浮遊霊などにとって代わってしまうものです。使役どころか、持ち主を窮地に追い込むなど危険極まり無いのです。

本来の幼児霊を使役する呪物は、泥土や木や鉄などで仕上げた木偶よりも、上述した木偶に勝るものは有りません。御賢察頂ければ幸いです。
image666.jpg

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16:09:45
八十年代後半から、所謂「社会主義陣営」の崩壊が始まりました。ソビエト社会主義連邦共和国の最後の書記長ゴルバチョフがペレストロイカを推進し、連邦内の共和国が日々自治権を増し中央集権が薄れ行く中、東欧の衛星国家も続々と社会主義体制を捨て、独裁や半世襲が常套で在った国々は為政者を血祭に上げ、あれよあれよという間に東独ベルリンで東西に分裂する壁が人民の手によって破壊され、此処に社会主義国家陣営の終焉が齎された、と私は感じて居りました。

其の頃キューバに於いては、今迄共産圏の輝かしい過去・現在・未来なぞ、真実と虚偽を綯交ぜにした報道が流されて居りましたが、労働者の未来は順風満帆と誰もが思って居りました。ところが、ポーランドの「連帯」という反共産制グループが実権を握り、ルーマニアのチャウシェスク夫妻が国軍に捕われ即刻処刑。とどの詰まり、東独のホーネッカーは人民の罵詈雑言に恐れを成し尻捲り、無能な事後処理書記長を据えベルリンの壁崩壊に至る。此れ等の光景がテレビ報道され、余りの衝撃にキューバ人民は悲観に暮れて居りました・・。其れでも、アメ公の真隣で「アメ公に突き付けた匕首」と表現されたキューバは、ソ連にとって重要な事から、多大な援助と共に産業の要で有る砂糖を国際価格の二倍で買って頂いて居った為、バーターでせしめた大量の現物備蓄と燃料備蓄が有った事で、国内での配給が人民に行き届き、人民の生活は比較的安定を保って居りました。

ゴルバチョフの共産制解体に唾を吐き掛けたキューバのカストロ閣下は、其れでも独自の体制で社会主義を堅持する事を選択しました。ただ、其れまでソ連頼りの経済は、92年を機に一変しだしたのです。ソ連が完全に崩壊し輸出入が途絶え、燃料不足が革命後の経済制裁に拍車を掛けた結果、国内の工場が悉く停止。燃料無ければ車両も動かず電気供給も覚束ず、泣きっ面に蜂現象が蔓延し出しました。走る車両が皆無に近い首都ハバナ市内は真と静まりかえり、夜はと云えば節約停電で暗闇と成った街並み。云うまでも無くハイパーインフレが起こり、キューバペソは尻拭き紙の一歩手前まで参りました。

一方、私の信仰するアフロキューバの自然信仰は、一層需要を増したのです。先行きの見えぬ不安から、人民は的な強化を所望する様に成りました。配給統制に依る配給で有る食物が滞る不安、極度のインフレが蔓延りキューバペソが紙屑に成りつつ有る不安から、人民が所持しては成らない外貨を法を犯してまで所持する不安なぞ、其の他あらゆる統制経済に伴う不安が人民を襲い、其の不安を解消する為に、ヨルバ奴隷が齎したオリシャ信仰・イファ信仰、バントゥ奴隷のパロ信仰、フォン奴隷のアララ信仰(ヴドゥ)へ、人々が将来の不安解消を託した結果、信仰者の我々は神霊へ供物とする様々な獣(血のみ除いた獣肉)や現物、そして稀に現金なぞを有難く頂戴致しました。状況が状況なだけに、的な面を主体に浄化や各々への神霊からの助言。現実面ではアフリカの仕来り宛ら、同じ信仰者の救済という部族的な意識を前面に出で、困窮者には食物の援助を主体に相互扶助を強化したのです。

当時の私は、其の三年前辺りから日本の新聞記者や雑誌記者、同じくカメラマンなぞが取材の為にキューバに参り、通訳なんぞの生業が少々繁盛した為、貯えが出来るように成ったのも束の間、上述の状況から「キューバで内戦が起きる」といった風評に因り邦人のキューバ訪問が激減し、生業も儘ならず貯えを崩して行きましたが、最終的には当時信仰関係で下っ端で有った私は、死霊契約の際、契約死霊が判明すると夜半いそいそと墓地に出向き、死霊の眠る墓をスコップで暴いて頭蓋骨と大腿骨を主体に、指骨や腕骨なぞも序に頼まれ持ち帰るといった使い走りや、常に供犠と成る獣を捧げる際の四つ足獣を支える補佐役で得る獣肉と、同じく得る僅かな金銭に頼る部分に重きを置く様に成ったのです。

喰えても己一人なら問題無いのですが、其の数年前に別れた現地女房との間に幼い餓鬼が居りました。「元女房側の家族で何とかするだろう・・。」と己で己を安心させようと努力しましたが、異常に己の関係に心配を抱く性癖から、餓鬼の今後が心配で仕方無かったのです。何故なら、経済制裁の上にソ連が潰れ、物資が更に乏しくなったキューバで育ち盛りの大事な時期を逃せば、大きく成った頃合いに健康面で不具合が生じると、気が気で無かったのです。此れが転機と成り、後ろ髪を引かれる思いでキューバを去り日本へと帰りました。が、現実はそうそう甘く無く、十年弱日本を留守にした事で、慣れるまでに可成り時間を要した結果、当初の目的で有る餓鬼への物資や金銭的援助は、情けなくも其れから五~六年後の事に成りました・・・。

日本へ戻り、様々な事を致しました。キューバで日本の戦後の様な生活を少々経験した結果、戻った当初は不慣れでも、慣れたら何もかも楽で宝の山の様に思えたのです。当時、バブル景気は遠に去って居りましたが、まだまだ尾を引いて居ったが為、数年後には金銭面が安定し余裕が出るまでに成ったのです。しかし、私が死霊契約したバントゥの信仰を一時も忘れる事は無かった上に、幾ら日本が楽だと云っても死霊の援護と擁護が無かったら、余裕の有る生活なぞ無かったと思って居ります。問題は中途半端でキューバを後にした事で、契約死霊との共存や使役の面で大きな隔たりと不具合が有りました。

今の様にSNSなぞ無かった時代、キューバへ連絡するに電話回線しか無く、一分に途方も無い額を掛けて己のゴッドファーザーやホーリーブラザーへ電話して、死霊との今後を相談したが結果出ず、日本どころかアジアはヨルバもバントゥもヴドゥも皆無。最後の最後で、ゴッドファーザーが「何処か自然信仰が盛んな場を探せ。土俗が残って居るなら更に良し!必ず共通点が有るはずだ。」という言葉に合点がいった次第です。ただ、ゴッドファーザーも苦肉の助言で有ったと思うのです。アジア人のアフロキューバ信仰の実践者は周り見回しても私ひとりしか居らず、どうして良いか解らず適当も含まれて居ったと存じます。本来なら、余裕が出来た時点で私が戻るべきだったと、今では少々後悔して居ります。

其れからは、野暮用も兼ねた東南アジアのシャムを皮切りに、近隣諸国を己の研鑽に役立ちそうな呪術師、或いは死霊使いを求めて探索に励みました。最終的に落ち着いた地は、土俗や密林が大いに残るラオ。今は棲んで居っても、中途半端な発展に喜ぶ俄か成金だらけの、何かと鼻白む事ばかりのラオですが、当時は中々のものでした。呪術師死霊使いもナチュラルに授かった人物ばかりなので、先方は其の類の経緯を順序立てて人に話せない・・。其れ以前の問題点として、学から遠く離れた方々なので、話は無茶苦茶な方向に逸れる。数日滞在して、行動や性癖を己の目で確かめる、という方法のみでした。其れは其れで、可成り身に成ったのです。

共産革命で出遅れた感の有るラオ・ベトナム・カンボジア・ビルマは仕方無いですが、シャムやマレーやインドネシアは魅力的でした。マレーやインドネシアは、前者はイスラムが国教、後者は国教に認定されずともイスラムが大多数を占め国教の様なもの。両国とも、ボモ(マレー)ドゥクン(インドネシア)という呼称で呪術師死霊使いが存在するが肩身の狭い存在感でした。其の点、シャムは国教の小乗仏教に「まじない坊主」が居るくらい、大元のピー信仰(土着民間信仰)と小乗仏教が習合され、呪術師死霊使いも数多居る。ただ、数多居る為に探し方が不得手で在った当初は、道化者に散々悩まされました。一時期は、シャムは数多の呪術師死霊使いが居るが、十中八九似非者共だ、と決め付けて居ったほどで在ったのです。

一年ほど前に、シナ系マレー人に「シャム式ブドゥって知ってるか?」と問われました。私自身、シャムの呪術や呪物は把握して居りましたが、「どうせ似非の下らぬものであろう・・」と高を括って居りました。詳細は話せませぬが、シナ系マレー人や同じくシナ系新加坡人、台湾人や本土のシナ人が躍起に成って探す呪物がシャム呪物。騙されたと思って、シナ系マレー人に聞いた呪術師数人を訪ねて参りました。結果、アフリカのヴドゥに酷似した呪法や呪物を新ためて発見したのです。十数年前、あれだけ巡った土地で鼻白んだ経験が嘘の様な心持で御座います。探索するには資金も掛かりますが、此の様な出会いや運も味方に付けなければ成らい事を実感致しました。

私の基本はアフリカ・バントゥのパロ信仰。東南アジアでの経験は、己の研鑽に日々役立って居りますが、新しい発見に対し、未だに己の不足部分に気付かされるわけです。常に継続し、足腰が立たぬ日が来るまで実践が必要と切実に思う次第で御座います。

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